アルトコインの数は、2022年の今、2000種類以上とも、5000種類以上とも言われています。
これだけ多くのアルトコインがあると、この中から値上がりする仮想通貨を的確に見つけるのは難しいと思うかもしれません。
しかし、値上がりの見込みがない、買うべきではない仮想通貨を見つけるのは意外と簡単です。
アルトコインは、ビットコインと比べると時価総額が低く、その分高騰したときの利益は、ビットコインよりも高くなりやすいのが大きな魅力です。
アルトコインとは
アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨の総称です。
イーサリアムも、リップル(XRP)も、ライトコインも、アルトコインの一種です。アルトとはAlternative(代わりとなる)の略です。
アルトコインの正確な数を把握するのは極めて困難ですが(仮想通貨は誰でも簡単に作れるため)、仮想通貨の情報サイト「CoinMarketCap」には、2000以上のアルトコインに関する情報が掲載されています。
ですので、少なくとも2000種類以上のアルトコインが存在する、ということになります。
アルトコインの中には、箸にも棒にもかからないような詐欺まがいのコインがある一方で、ビットコイン以上のポテンシャルを持ったものもあります。
アルトコインと一口に言っても、目的も性能も将来性も、千差万別なのです。
アルトコインの選び方、選ぶポイントは?
少なくとも2000種類以上するアルトコインの中から、投資に適した(将来価格が上昇する可能性が高い)銘柄を選ぶのは簡単ではありません。
しかし、以下のようなポイントを抑えておけば、少なくとも値上がりが全く見込めないような詐欺の仮想通貨を、ほぼ完全に避けきることは可能です。
仮想通貨の目的・用途は明確か?
アルトコインを選ぶ上で最初にチェックすべきポイントは、その仮想通貨・用途の目的です。
これについては、その仮想通貨の公式サイトに記載されているはずです。
例えば、イーサリアムは分散型アプリケーションのプラットフォームになる、リップル(XRP)は新たな国際送金システムになる、といった明確な目的があります。
こうした明確な目的がない銘柄は、避けたほうがいいでしょう。
ロードマップの実現可能性は高いか?
ロードマップとは、その仮想通貨の大まかな行程表です。
例えば、2022年の第三四半期までにはこういう機能を搭載し、第四四半期にどこの仮想通貨取引所に上場する、といったようなことが記載されています。
ここに記載されている行程の実現可能性が高い仮想通貨は、将来有望です。
逆に、明らかに無理のある行程が記載されていたり、そもそもロードマップが公開されていなかったりする場合は、その仮想通貨は避けたほうがいいでしょう。
開発陣は宣伝や情報公開を積極的に行っているか?
仮想通貨の時価総額を決める要因の一つに、知名度があります。知名度が高いほど、時価総額も高くなりやすいです。
現状、ビットコインよりも機能に優れたアルトコインは多数ありますが、にもかかわらずビットコインよりも時価総額に優れた仮想通貨は1つも存在しません。
それらのアルトコインには、ビットコインほどの知名度がなく、投資家の選択肢に入っていないからです。
そういった意味では、仮想通貨の知名度を上昇させるための活動、すなわち宣伝や情報公開は非常に重要です。
もちろん、宣伝や情報公開にかまけて開発が疎かになるのは本末転倒ですが、いい仮想通貨を作れば自動的に知名度が上がる、と考えているような開発陣のアルトコインは避けたほうがいいでしょう。
逆に、色々と広告を出したり、公式Twitterアカウントで頻繁に情報を提供したりしているアルトコインは期待できます。
複数の取引所に上場されているか?
仮想通貨の中には、1つの取引所に上場されているものもあれば、10ヶ所の取引所に上場されているものもあります。
基本的に、上場取引所の数は大いに越したことはありません。そのほうが、取引所での取扱が廃止されたときのリスクが小さくなるからです。
上場数が10から9になっても大した痛手ではありませんが、1が0になったら大問題です。
各アルトコインが上場されている取引所は、CoinMarketCapや各アルトコインの公式サイトなどに掲載されていますので、そちらで確認するといいでしょう。
単価は安いか?
短期での利益を目指す場合は、その仮想通貨の単価も重要です。単価とは1単位あたりの価格です。
例えば、2019年9月6日時点で、ビットコインは1BTC≒70万円であり、イーサリアムは1ETH≒21700円です。
短期での利益を目指すならば、単価の安い仮想通貨に投資すべきです。例えば、1単位=0.5円で、1万円で2万単位買えるようなものです。
単価の安い仮想通貨は、心理的に一攫千金を夢見るユーザーの購入の対象になりやすく、彼らの買いによる価格上昇が期待できるからです。
初心者向けのおすすめアルトコイン5選
ここからは、初心者の方でも比較的投資しやすい、上述の条件を多く満たしているアルトコインを5つ紹介いたします。
なお、いずれも値上がりが確定しているわけではないので、そのあたりにはご留意お願いいたします。
イーサリアム
イーサリアムは、分散型アプリ開発のためのプラットフォームです。イーサリアム上で使用される内部通貨はEtherです。
取扱所で販売されているのは、正確には内部通貨のEtherなのですが、取引所内ではイーサリアムと表記されることが多いです(この記事では正確を期すため両者を区別します)。
イーサリアム上では、誰でも分散型の(管理者が存在しない)アプリケーションを開発・公開できます。
分散型アプリケーションは、管理者の意向に左右されず、また手数料を安くできるという点で、従来のアプリケーションよりも優れています。
アプリケーションを稼働させる燃料の役割を果たすのがEtherであり、アプリの種類やユーザーが増えるほど、Etherの需要も高まります。
ライトコイン
ライトコインは、ビットコインの機能を補完するために作成されたアルトコインです。
開発者のチャーリー・リー氏は、「ビットコインが金ならば、ライトコインは銀を目指す」と発言しています。
ビットコインよりも発行枚数が多く、それゆえに単価が多く、ブロック生成スピードが早いため、日常的な決済手段として使いやすいのが特徴です。
ビットコインが高額決済に適しているのに対して、ライトコインは小額決済向きと言えるでしょう。
ビットコインキャッシュ
ビットコインキャッシュは、ビットコインから分裂して誕生した仮想通貨です。
ビットコインのスケーラビリティ問題(ブロックチェーンのブロックサイズ不足によって発生する諸問題)を解決するにあたって作られたもので、ビットコインと比べてブロックサイズが8倍も大きい(1MB→8MB)ことが特徴です。
ブロックサイズが大きいぶん、ブロックの容量不足が起こりづらく、その結果スムーズな送金ができます。
一方で、ブロックサイズが大きいためにマイニングが難化するなどの欠点も抱えています。
バイナンスコイン
バイナンスコインは、中国(香港)の大手仮想通貨取引所です。
バイナンスは、2017年7月に誕生したばかりの仮想通貨取引所ですが、豊富な取扱銘柄数と強固なセキュリティ、ユーザビリティの高さで、またたく間に世界有数の仮想通貨取引所にまで成長しました。
バイナンスコインは、バイナンスの取引手数料の決済手段や、新規上場銘柄の投票券として使用されます。
バイナンスコインで取引手数料を支払うと、その金額が半分になるため、多くのユーザーがバイナンスコインを利用しています。
バイナンスコインに対する期待の高さは、2022年の値動きからも読み解けます。
ビットコインは最高時と比べて約70%、イーサリアムは約80%、ライトコインは約85%下落しましたが、バイナンスコインは約50%の下落にとどまっています。
NEO
NEOは、中国版イーサリアムとも呼ばれる分散型アプリケーション開発のためのプラットフォームです。
基本的な性能はイーサリアムに似ていますが、中国生まれであることと、技術者向けの開発環境が整っていることが差別化点です。
イーサリアムは、独自言語のSolidityを採用しているため開発のハードルが高いのに対し、NEOはC++やJavaのような汎用性の高い言語を採用しています。
利益を出すために重大なポイントとは?
仮想通貨投資で利益を出すための最大のポイントは、適切なリスク分散と、利確・損切をすることです。これらは仮想通貨選び以上に大切です。
リスク分散の方法
1つの銘柄を1度に購入するのは、複数の銘柄を複数回に分けて購入するよりもずっとハイリスクです。
確かに、その1つの銘柄が暴騰すれば多額の利益を得られますが、逆に暴落すれば多額の損失を被ります。
複数の銘柄を少しずつ買っておけば、その1つが暴騰したところで得られる利益は限られますが、暴落しても損失が抑えられます。
市場からの脱落を避けるためにも、複数の銘柄に分散投資することをおすすめします。
また、購入する時期についても、分散することをおすすめします。おすすめは、1ヶ月に●●円分ずつ購入する、という買い方です。
こうすると高額なときには少量だけ買い、低額のときには大量に買うことになるため、平均購入単価を下げられます。
このような投資法はドルコスト法と呼ばれ、投資の世界ではよく使われています。
日本の大手仮想通貨取引所「Zaid」では、このような積立投資サービスを提供していますので、利用するといいかもしれません。
利確と損切の方法
利確と損切りについては、予めマイルールを定めておき、それに従って行動するのがいいでしょう。
●●%上がったらどんな状況でも必ず利確し、逆に○○%下がったら必ず損切りする、というものです。
これなら初心者でも簡単にできますし、利益を逃したり、損失が膨らみすぎたりすることもなくなります。
大切なのは、ズルズルと損切を先延ばししないことです。どんな状況でも例外を作るべきではありません。
まとめ
アルトコインの2022年での投資に限った話ではありませんが、投資で大切なのは大失敗をしないことです。
市場内に踏みとどまることができれば、市場の成長に合わせて利益を得られます。
適切な銘柄選びとリスク分散、利確と損切をすることによって、生き残りの確率を上げることができます。
アルトコイン投資初心者の方は、今回の記事を参考に投資に取り組んでいただければと思います。
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