FX取引を行う際は、どの通貨ペアをいくらで売買するかの注文を出す必要があります。
中でも便利なのが「指値注文」です。FXの注文方法はいくつかの種類があり、指値注文はそのひとつになります。
FX初心者のうちは、注文方法を理解しないまま取引に臨み、思わぬ損失を出してしまうことがあります。
予期せぬ失敗を防ぐためにも、しっかり注文方法を知っておきましょう。
今回は、FXの指値注文について解説します。
なお、FX取引を行うのなら、海外FXをおすすめします。
海外FXならゼロカットシステムが完備されているので、借金を背負うことはありません。
海外FXは20社以上あります。
レバレッジが高くて優良な会社を比較しているサイトがありますので、こちらを参考にして選んでください。
→海外FXレバレッジ比較プロ
指値注文とは?
指値注文とは、FXの注文方法のひとつです。
リアルタイムの注文を行う成行注文と異なり、売りたい価格または買いたい価格を指定する注文方法です。またの名を、リミット注文とも言います。
指値注文の具体例
指値注文は、リアルタイムでチャートを見ている必要がありません。指定した価格になれば自動で売買されます。
例えば、今のレートが1ドル=115円だったとします。
今よりも安い価格まで値動きしたら買いたいという時は、113円で買うという指値注文を出します。
また、レートが円安になると予想した場合、117円で売るという指示も指値注文です。
一度指値注文を出しておけば、期間が過ぎるか取り消しを行うまで注文は有効です。自分が仕事中でも睡眠中でも、指定した価格で売買できます。
指値注文の使い方
指値注文は一見難しく思えますが、基本はたった2つです。
①現在の価格より安くなった時に買う
②現在の価格より高くなった時に売る
この基本を覚えておけば、様々な場面で活用できます
指値注文の活用方法
指値注文を覚えれば、様々な場面で活用できます。指値を使いこなせば、FXがますます便利になるのです。
仕事などでチャートをチェックできない場合
プロのFXトレーダーであっても、24時間チャートに張り付いているのは絶対にできません。
睡眠時間や食事の時間など、取引ができない時間というのが必ずあるはずです。
そこで、指値注文を入れておけば、チャートをチェックできない間でも、取引のタイミングを逃しません。買い時、売り時を逃さないため、利益をしっかり確保します。
FX初心者の場合
FX初心者のうちは、相場が変動しても「もう少ししたらもっと得するかも…」などと気持ちが揺れ動き、絶好のチャンスを逃してしまうことが意外とあります。
指値で注文を入れておけば、感情に左右されずに取引をすることができます。
自分が納得して決めた価格で約定できるので、優柔不断な人はあえて指値の注文を入れておくのもありでしょう。
MT4の使い方
まずはMT4をダウンロードする必要があります。
検索から「MT4 ダウンロード」等で探すと一番上に出てきます。
スマホからアクセスしたい場合には、アップルストアやGooglePlayで見つけることができます。
ダウンロードが完了したら、次は画面の見方を説明します。
「メニューバー」「ツールバー」「気配値表示ウィンド」「ナビゲーターウィンドウ」など、くわしく解説しているサイトがあります。
こちらをご参考にしてください。
指値注文の注意点
使いこなせば非常に便利な指値注文ですが、注意点がいくつかあります。指値注文の注意点を知らないと、思いもよらない失敗に繋がるので、しっかり覚えておきましょう。
必ずしも約定するとは限らない
相場というのはどんな動きをするかわかりません。自分の予想通りに相場が動けば指値注文は成功しますが、予想が外れた場合は当然約定しません。
また、予想通りの値動きをしたとしても、あまりにレートが離れていると約定しづらくなります。
一度出した指値注文でも変更は可能です。指値注文を出してもなかなか約定しない場合は、現在のレートに合わせて随時内容を調整しましょう。
約定額がズレる可能性も
指値注文は価格を指定することができますが、状況によっては狙い通りに約定できない場合があります。
例えば、A社ではきちんと約定できたのに、B社でズレて約定されたという事はよくあります。これは、FX業者によってシステムやサーバーの性能が異なるためです。
指値の注文価格と実際の約定価格の差を「スリッページ」と呼びます。
FX業者を選ぶときは、このスリッページを考慮し、約定力の高いところを選ぶようにしましょう。
逆指値注文や成行注文との違いは?
指値注文と併せて便利に使えるのが「逆指値注文」と「成行注文」です。それぞれの特徴と指値注文との違いを見ていきましょう。
逆指値注文と指値注文の違い
逆指値注文と指値注文は、初心者のうちは非常に間違いやすいので注意が必要です。
前述の通り、指値注文は
①現在の価格より安くなった時に買う
②現在の価格より高くなった時に売る
が基本です。
逆指値注文は
①現在の価格より高くなった時に買う
②現在の価格より安くなった時に売る
と、指値注文の真逆の注文方法となります。
FX初心者のうちは、指値と逆指値を間違えやすく、またそれぞれの使いどころがわからないという方も多いです。
しかし、二つの方法を使い分けることで利益確保とリスク管理がしやすくなります。
相場というのは、いつ急変するか誰にもわかりません。仕事などでチャートが見られない時、もしも相場が暴落したらどうなるでしょうか。
そんな時に役に立つのが逆指値注文です。
現在115円でポジションを持っているとします。相場が下落し、どんどん値下がっていけば、損失は拡大するばかりです。
もしも112円のところに逆指値注文で売りを入れておけば、その時点で損切りすることができます。
このように、逆指値注文は損失を止める際に多用されるため、ストップ注文とも呼ばれます。
成行注文と指値注文の違い
成行注文は、リアルタイムのレートで注文をすることです。指値や逆指値のように価格を指定せず、今現在のレートでポジションを取ります。
指値注文は、指定した価格になるまで約定しませんが、成行注文は注文を出したその時に約定します。
そのため、短期取引を繰り返すスキャルピングトレードの手法を利用している人は、成行注文をよく使います。
ただし、成行注文はリアルタイムのレートがそのまま反映されるため、値動きが激しい時はスリッページが起こり、狙った価格と違ったところで約定してしまうことがあります。
自分のトレードスタイルや、相場の値動きの状況を見ながら、それぞれの方法を使い分けていきましょう。
まとめ
FXの注文方法には、さまざまな種類があります。指値注文は、最も基本となる注文方法のひとつです。
指値注文を覚えていれば、チャートから目を離していてもチャンスを逃しません。
また、成行注文や逆指値注文など、他の方法と併用することで、さらに安定した取引ができるようになります。
指値注文をはじめ、さまざまな方法を使い分けて利益確保とリスク管理ができるようになれば、FX初心者も卒業です!