FEC Project File #2-1

東アジアの若手作家を支援する横浜市

私の実家のある横浜市は「文化芸術都市(クリエイティブシティ)・横浜」構想の実現と、アジア各都市の文化交流の一環として、「芸術家交流事業(アーティスト・イン・レジデンス事業)」を実施しています。北京市との交流事業は2006年からスタート、北京在住の新進気鋭のアーティストを横浜に受け入れ、滞在制作とその成果を発表することで、彼らの活動を支援しています。また、一定期間横浜で滞在制作を行うことで市民との交流を実現すると同時に、成長著しい中国の現代美術に日本の若手作家が刺激を受けることで「創造界隈」の形成に寄与することを狙いとしています。

今年で2回目を迎える横浜市・北京市アーティスト・イン・レジデンス事業は、2005年に中央美術学院デジタルメディア科を卒業、現在北京在住のアーティスト、遅鵬氏を向かえ、2008年2月14日~3月11日の期間に実施されました。

事前準備

本年度の事業は、昨年度に引き続き中央美術学院デジタルメディア学科の馬剛教授の推薦により、遅鵬氏を招聘することが決定しました。教授からの推薦状にも「卒業生の中でも特に優秀で、国内的にも国際的にも既に高く評価される中国の若手作家として推薦する」という力強いコメントがあるように、今後が期待される若手の中国人アーティストです。作家が決定した後、作家と共にスケジュールの調整を行い、2月14日から約一ヶ月間、横浜に滞在することとなりました。また、写真の撮影の後、半年以上の時間をかけ丁寧に作品を仕上げたいとの作家からの要望により、今回の滞在中は、作品の素材を集めることに集中し、帰国の前には過去の作品とともに新作の構想を発表するオープンスタジオの形式をとることとしました。
中国人を日本に招聘するにはVISAの取得の関係上、多くの書類を準備するので毎回骨が折れる作業ですが、無事にVISAも取得、迎え入れるレジデンスのセットアップも完了し、2月14日を迎えました。

2月14日:アーティスト到着

今回は横浜美術館で開催されるアジア・アート・ネットワークシンポジウム「これからの美術館とは--アジア、オセアニアの視点から」の開催日とタイミングが合い、参加パネリストである今日美術館館長の張子康さんや、インディペンデント